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投稿1567 | ■Re:1557 XA (CLEとT) れんずまにあ 2015/9/5(土)21:53 |
ついにXAのコーナーが登場しましたね。 何時もながらの深い考察に楽しんで拝読致しました。 現役時代からXAの凝った35/2.8は、開放周辺が弱いと言われておりましたが、生産終了後10年以上経って初めて自分の目で確認した所、確かに(NDフィルター使って)開放無限遠では周辺の甘さはわかりますが、実写ではそのような使い方は有り得ないといってもよく、実用上問題になる事はなかろうと思いました。却って中近距離開放ではRFの威力、目測MinoxGTよりジャスピン的中率が高く実用的なことが実感されました。 またバリアを閉じた状態でもフォーカスレバーを操作出来、手探りで6時にしておけばスナップ距離3mになり、バリアを開いて即座に撮影出来るのもライカ使いの米谷氏ならではの凄い深謀遠慮というか。 余談ながらデジタルペンが出た時、フォーカスリングや表示にさえも距離指標が出ないのを見て、真面目に実写している設計者がオリンパスから払底したかと多いに失望した記憶が。 それでも当時は開放からびしっと来るレンズに拘り重用しておりましたが... ある雑誌のレンズ設計者座談会で、構成を1枚増やす毎に指数的に製作難易度が上がりコストに直結するので大衆カメラにはトリプレットより多い構成は(テッサーでさえも)使いたくないと発言されていたのが印象的でした。だからこそTLRで5枚玉を使うのは、日本メーカーには殆ど踏み切れなかったと。 XAの逆望遠型広角は極めて独創的で、しかも枚数が多い。レンズに妥協しない米谷氏ならではの傑作です。同時代に類した構成は近接撮影用Eurigon4/35くらいしか知りません。 但し当時からレンズの鮮鋭度はXA2の方が上という評判はありましたね。プログラム露出用だけに全ての絞りで良好な画質が要求されたのでしょうか。f3.5と後退したスペックも伊達ではありません。 XA1のカバーのバルジはほぼ円で、グレードが落ちるほど縦横比が上がるのが面白いです。 私はXA1を手にしてすっかりはまってしまいました。35mmf4の固定焦点(3m?)セレンのプログラムと、トリップ35またはペンEEのXA版、もっとも大衆指向です。ただしレンズ構成はXA2同一、f4の固定絞りが入っているだけ、実写画質は掛け値無しに素晴らしい。日中屋外でスナップするならライカIIIにズマロンつけたのと同等以上の働きをします。いや、絞ったXAやXA2をスナップ距離に設定すれば一緒なんですが、セレンは絶対電池切れ起こしませんので数ヶ月ダッシュボードに放りっぱなしでも全く気遣いないのが気に入っている理由で... ( ) |
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