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投稿1573 | ■Re:1572 XA広角ビネッティング 日浦 2015/9/14(月)00:01

こんばんは,日浦です,

XAのレンズ,おっしゃるとおり広角レンズとしては珍しい望遠型ですね.しかし望遠型だからといって周辺光量が落ちるとは限りません.

レトロフォーカス型や望遠型などの分類はレンズ全体のパワー配置(凸レンズ成分が前よりか後ろよりか)で決まってきますが,周辺光量は絞りより前のレンズ配置でおおよそ決まります.画角の広い(角度のついた)光線が,絞りのところを通るときに角度が小さくなる(光軸と光線のなす角度が小さくなる)と,画角に対して周辺光量が増加します.そのため,例えばビオゴン(ハッセルSWC等のF4.5のものなど)は対称形ですが,レンズの前がレトロフォーカス型レンズのような構造のため周辺光量が増加します.なおビオゴンの後群はレトロフォーカス型レンズを逆に置いたような(望遠型の,つまりXAと同じような)構成です.

そういう風に見てみると,XAのレンズは,テッサー型(3群4枚)の前群にテレコンバーターがついたような構成になってますので,周辺光量は(焦点距離が 35mm より短く,イメージサークルも135判より小さな)前群の周辺光量分布とほぼ同様になり,つまり画角が 35mm 相当のビハインド絞りのテッサー型と似たような周辺光量になるかと思います.ただしXAでは前群は中心部でギリギリ F2.8 が出るような直径しかなく,画角がつくと光線が蹴られるので,絞り開放だと周辺部が暗くなりやすいと思います.

ただそれも作画上有利なことも多いですし,絞りを絞ると改善するので,使い出がある個性だなあと思っています.

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