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投稿2010 | ■フジカラー ダークレス現像セット れんずまにあ 2017/5/6(土)01:36

最近上記の物を入手する機会があり、試しに手元に有り余るプラスX長巻を現像してみたところ、期限切れフィルム、期限切れ現像液にも関わらず、ちゃんと現像ができました。

パトローネケースよりもわずかに大きな現像タンクと、わずか5mlほどの現像液、定着液のアンプルのみで構成され、出先でも現像可能です。
一応水洗のための洗面器と、フィルムを吊すクリップがあればよいですが、恐らくカメラバッグの片隅に入る現像キットには本当に驚きです。

正直これが販売されていた当時は、完全に馬鹿にしてというか信用しておらず、手に取ったこともありませんでした。
また車で移動する限りはマスコタンクセットでも運搬可能なので、必要性を認めなかったのですが、
入寮している年少の友人がなんとかフィルムカメラを使ってみたい.でも現像外注は負担になるし通常の現像タンクなど揃えるのは現状困難と相談されていて.ダークレスはうってつけのシステムでしょう.

デッドストック恐らく20年以上前の製造なのに、溶液の沈殿混濁もなく、見た目感度通りに現像できたのは驚きでした。というのも捨て忘れてボトルに数年入れっぱなしだったフジフィックスが、硫黄のような結晶だらけになっていたのを見たことがあるからです。

超期限切れプラスXも像が出ています。若干ハイコントラストになったのは現像液との相性か、念のためネオパンSS2.5分指定を少し押して3分くらい現像したためか。
私が遊びで使う分にはこの期限切れプラスX長巻は十分のようです。

最終的にはプリントを見ないとわかりませんが、ポリコン印画紙で吸収できる誤差のように思えます。
多分今の子達はスキャンしてデジタルイメージにしてしまうかもしれませんね。

最後に失敗を。
パトローネに入ったまま巻いたり緩めたりすることで膜面に液を還流する原理だそうですが、現像はうまくいったのに、終わりの4コマに定着不足部分が現れました。
これは説明書に注意されていて、定着不足が生じたら再度定着液処理するため、定着液は捨てずにフィルムをほどいて確認するよう指示されています。
終わりのコマを確認しないで定着液を捨ててしまいました。

考えられる理由は、
1,定着液は浸透しにくい。現像液は浸透しやすい性質にしているらしいが、定着液はその記載はないが、定着し直せという注意書きがあるくらいだから要注意。
2,24枚撮り以下の長さを推奨している。熟練すれば36枚もいけるらしいが。そのため長巻から36枚詰めていたパトローネを、30cmほど切り詰めたのだが結局28枚ほど撮れていた。巻きがきついと液が入りにくいのは想像出来る。すると最後の4枚を差し引いて24枚は救われたのも納得。

それとタンクに入れる際に再使用プラのパトローネカセットの蓋が開いてしまい慌てて暗所に走り込んで閉じた。幸い光線引きは最初の1コマで収まったが、詰め替えカセットは力を入れると危険。

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