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投稿2110 | ■ソビエトカメラ用レンズ再評価 れんずまにあ 2017/7/22(土)16:07 |
最近デジタルで6x4.5cm範囲、または3.6x12cm範囲のレンズテストが一部機種で可能になったので、手持ちのレンズを再評価しています。 フィルムで検討した結果懸念を生じたり侮ったりしていたレンズを見直す切っ掛けになり、また適切なフードを装着することで劇的に描写が改善するレンズが多数あることがわかりました。 デジタル撮影はフィルムよりも逆光耐性が低いようで、色々注意点が多くなりますが、結果が早く確認できます(ステッチに数分掛かりますが)のでフィードバックが早い。 ついついフードを付けずにパチッと撮影してしまう悪癖を反省しています。 さてサリュートの標準インダスター29 80mmf2.8ですが、尖鋭度、均一性、フレアなどを評価すると、開放画質は、 ハッセル1000F用テッサー80(前期)>=ハッセル用テッサー後期(後期の方が前玉が浅く逆光に不利)>エクター80>インダスター29という感じ。 f8に絞るとどれも同様に良好になりますが、開放からf4くらいまではそれぞれ個性が見えます。 エクターはテッサーよりハロが多く柔らかいので不利に見えますが、分解能は最も優秀で、2絞りすればハロが消えます。 インダスターは周辺が甘く、周辺を締めるには3絞り必要ですが、もし像面が平坦ではないとすれば立体実写ではそれほど悪くない可能性もありますね。ただしインダスターが最も前玉が奥で、絞ったときのフレア増加は少ないです。でも全レンズに適切なフードを付ければ横並びになります。 広角のMir-3 65mmf3.5は、最初期の広角として優秀でフィルムの印象を裏付けています。開放では少し甘くなりますが高拡大でないとわからない程度。問題は86mmのフードを用意しかねるところかと。1000F用ディスタゴン60mmf5.6はフィルムでは低評価していましたが、今回デジでは見直しました。拡大してもかなり優秀で、その後の改良の主眼は画質ではなく画角と明るさに置かれたのでしょう。フジタ用52mmは今の目で見て少々残念な性能ですが、当時として驚異的な画角なので用途はあったでしょう。 Mir-26 45mmf3.5はまずまずレベル。フィルムではそれなりに有効でしょう。645範囲はマミヤセコールC45/2.8のほうが端正な画質で、セコールを持っているならデジタルでMir-26を使う意味は少なそう。 Biometar型標準Vega90/2.8と120/2.8は、開放から相当イイですね。少しハロっぽいけど1絞りでぐっと締まります。流石は5枚玉余裕があります。 それに対してテッサー型ながらマクロキラー90/2.8はテッサーと思えないほど開放画質が均一シャープで、絞るとさらに向上するので驚きました。ただ、このレンズは焦点面を外れるとボケが乱れまくるので、性能は一面的にはわからないなあと。 ( ) |
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