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投稿2677 | ■Re:2668 デジタルと銀塩,ボケ方 狸おやじ 2021/5/14(金)23:55

ナースマン様
> 私はツアイスのレンズが好き。テッサー、ゾナー、トリオーター、ネッター。
国産ではヘキサー、ヘキサノン。周辺のボケ、流れ、共に味があると思う。

私もレンズの描写と「ボケ方」に少し興味をもっております。
上手く表現できませんが,背景や前景の像が芯を残しながら輪郭が蕩けるようにフェイドアウトするレンズがある。私の所有では,ヘリアーやテロマー等の標準から望遠寄りのポートレートレンズが開放気味でそのような描写をします。これらはフォクトレンダーのハルティングやトロニエの設計で,噂によると,晩年のトロニエは収差を意図的に残して美しい描写をする設計を目指したようです。彼らが目指したレンズが何だったのかに興味を持っています。

最近,ポートレートレンズは球面収差をアンダーコレクションにするという考えを,カメラ部TVのダイさん(元企業のレンズ設計者)のYouTube動画で知りました。球面収差がアンダーだと,合焦面の背景側の後ろボケがなだらかにフェイドアウトする。逆にオーバーコレクションだとリングボケ(輪郭強調)や2線ボケが出る。前ボケはアンダーコレクションでリングボケになるが,前ボケは後ろボケより大きくボケるので気にならないのだという説明です。レンズの「ボケ味」が球面収差だけで説明できるかどうかは分かりませんが...

今後自分が好きなレンズの収差データを集めながら,球面収差と「ボケ味」の関係を確かめていこうと思います。

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