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投稿2737 | ■Re:2736 疑問 狸おやじ 2022/6/3(金)21:04

老年A様とレンズマニア様の仰る通りと思います。

中古カメラの価格は,基本的には市場原理(購買量 vs 放出量)で決まると思います。
マスコミやSNSで紹介され人気が出れば一気に高騰するし,誰も買わない(人気のない)機種は市場に余って二束三文(ジャンク扱い)。機種の性能や操作性,耐久性より,人気や流行が価格を左右する市場で,ある意味で資本主義経済の縮図(投資や株,土地等と同じ)と思います。無いもの程欲しくなるのが人間の心理で,少なくなる程購買量が増え,フィードバックが掛かり値段が上がる。中古カメラ店やネット市場で「希少」や「レア物」と謳っているのを見ると,完全にセオリー通りだなあと感じます。

逆に言うと,性能が素晴らしくても,何かの理由で人気が無くなり,中古の放出量が増えれば,急激に値段が下がる。デジタル技術の向上と,フルフレーム素子の普及によって10~20年程前に起きたフィルムカメラ(35mm~中判)の大暴落は,その良い例と思います。日本では,皆が買い替えるなら自分もという人も多いので,外国より極端な購買/放出と価格の変動が起き易いと思う。

今はその反動で,需要が少し戻って見えますが,ここには技術的な背景もあり,古いレンズがアダプターでミラーレスデジタルで使えたり,ライカやハッセルの場合,MデジタルやV/Hデジタルへの移行により,古いカメラやレンズ資産の継続性が(ある程度まで)保証されたことも原因ではないかと私は考えています。その意味で,ライカやハッセルは,日本の多くの光学企業より賢明だった(?)と私には思われます。

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