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投稿1602 | ■ミラーレス一眼に対称型広角レンズ 日浦 2015/11/9(月)02:08 返事 / 削除

ミラーレスカメラに対称型の広角レンズをつけると,フィルムで撮影した時に比べて周辺画質が劣化します.これはセンサそのものせいではなく,センサの直前にある板ガラス状のもの(赤外線カットフィルタや光学ローパスフィルタ)が引き起こす収差のためです.以前,この収差量を評価して,その大きさに愕然としたのですが,その後,レンズの前にごく弱い凸レンズを配置するとこの収差がかなり良好に補正されることに気づきました.

光学設計ソフトで評価するとかなり相性がよく,像面湾曲/非点収差のほか,色収差や歪曲収差も補正方向に働き,かなり良さそうです.そこで簡単な実験もしました.効果ありだと思います.シミュレーション結果や実写の結果を以下に載せています.

http://monoblogue.nikomat.org/article/167401705.html

レンズの前に別の光学系を付けるのには抵抗があるかもしれませんが,そもそもミラーレス一眼が持っている余計な光学系を補正するものと思えば悪くないと思います.ちょっとオーバーインフのマウントアダプターがあると実用上も差し支えないのではないかと思います.問題は,対称型広角レンズに似合う小さな,度の弱いクローズアップレンズがないことかもしれません.

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投稿1601 | ■Design reference of Nikkor-H.C 75/2.8 Bronica Pei-Hua Huang 2015/11/3(火)23:54 返事 / 削除

https://translate.googleusercontent.com/translate_c?depth=2&hl=zh-TW&rurl=translate.googleusercontent.com&sl=it&tl=en&u=http://www.marcocavina.com/articoli_fotografici/Zeiss_Planar_2,8-80_six_lenses/00_pag.htm&usg=ALkJrhg0bs-oMVG94Jk1rlZjYePXCJNrcQ

Carl Zeiss Planar 80mm f / 2.8 Synchro-Compur "C" mount for Hasselblad, produced between 1957~1962

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投稿1600 | ■Re:1599 レンジファインダーニッコール-S.C 5cmf1.4 日浦 2015/11/3(火)01:17 返事 / 削除

こんばんは,日浦です.

カミングアウトのついでに,ブログへのリンクを本体ページ
http://nikomat.org/priv/camera/cameras.html
に掲載しました.

また実はもう1つ,クラシックレンズをデジタルカメラに装着して撮影した作例のブログがありまして,これもリンクしました.
http://inretrospect.sblo.jp
こっちでは,文字はほとんど書いていません.しばらくサボっていたのですが,最近ちょっと再開しました.

W-NIKKOR 2.8cm F3.5 ですが,手元の個体で言うと,後期の7xx番台のほうが画面の隅のほうのコマ収差が小さくなっています.ただ,中腹あたりは銀色の 3xx番台のほうがよく,NEX-5R などのAPS判ミラーレスで使うと開放から全画面とても良く,大変気に入っています.標準域では,白鏡筒・黒鏡筒(または黒帯)をいくらか比較したことがありますが,個体差以上の違いかなと思ったのはこの例が初めてでした.しかし,天は二物を与えずといいますが,なんというか,・・・外観は白鏡筒のほうが繊細で高級感があり,好きなんですよね.

ということで,今のミラーレス用オールドレンズの主力は,α7 には 3.5cm F1.8 が,NEX-5R には 2.8cm F3.5 白鏡筒がついています.やっぱり 35-45mm あたりが好きなようです・・というか1本となるとどうしてもこの辺になってしまいますよね.寄れる 5cm F1.4 Lマウントと,5cm F2 の沈胴Lマウント(こちらは普通に3feetまで)も好きなのですが,35mm と 50mm のブームが交互にやってきます,笑

新しいレンズも結構良いのですが,なんというか,マニュアルフォーカスでしっとりピント合わせしながら気ままに撮影,ということの気持ちよさをどうしても捨てがたく,いつもかばんにはどちらかを忍ばせております.

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投稿1599 | ■Re:1598 レンジファインダーニッコール-S.C 5cmf1.4 れんずまにあ 2015/11/2(月)18:40 返事 / 削除

日浦様ありがとうございます。

ご紹介のブログ、濃すぎて読み下すのに時間が必要です。これからの夜長に退屈を一切しないでよくなりました(^^)

> 全体にこの頃のニコンは明るさを打ち出す一方で,ちょっと無理をしたレンズも多いかなと思います.例えばビオゴン 21mm は開放から中央府分はキレキレでハロも全く無いのですが,ニッコールの 2.1cm は割とハロがあります.

このお話も大変興味深いです。色々耳年増だったこともありますが、対称型21mm初体験がBiogon21mmf4.5でして、AiNikkor20/3.5と写し較べて打ちのめされた記憶が鮮烈です。
逆望遠20はf8か11に絞らないとBiogonの開放に敵わない。
丁度ミニコピーEI6とかで撮影していたので、画質ではもうコレしかないとのめり込む契機になりました。

>3.5cm F1.8 は設計が新しいからか開放から結構まとまっていますが,それでもやはりハロはあり,F2.8 ぐらいにするとやはりすっきり感がかなり上がります.明るめのレンズは開放絞りから1段までは淡くても許す,という感じでしょうか.
3.5cmf1.8は15年前初体験し、新種ガラスの色つきと、仰る通りの開放滲みは多少あるものの優れたレンズと認識しました。
20台前半に同級生の御父君よりS2,3.5cmf2.5、5cm/1.4、10.5cm/2.5クロームトリオを拝借したときも、特に3.5cmの性能には瞠目し、それからニコンRFには一目置いておりました。

>その中ではやはりツァイスは図抜けていたと言わざるを得ません.あのF1.5の映りを1932年に実現していたのですから..

SLRでも開放から実用コントラストという方針は変わらないようですね。絞ってカリカリになるのが好きな方も居られるので好き好きではあります。
また寫楽彩様など32年オリジナルf1.5をお使いの方羨ましいです。時期による比較試写もされていたと思いますがあそこの情報量も膨大なのでぱっと探せません。私も最小絞りf8のバージョンが欲しいです。

> 所有はしていないのですが,ニッコールのF1.5を試したことがあります.これはF1.4よりハロが小さいように感じました.

凄い珍品ですね。ダンカンが試したレンズの一つでしょうか。すると相当良かったのでしょうね。

> 偏心に敏感な解像力の指標で全数検査をしていたとか,「明るい暗箱」には昭和22年の5cmF3.5の歩留まりが32%に過ぎなかったとか書いてあり,厳しい経営環境の中でも非常に厳しい品質管理を堅持していたようです

確かに片ボケするレンズは経験がありません。信頼性は歴史に基づいているのですね。

> F1.1も開放は非常に個性的な映りですが,絞るとシャープになり,基礎的な収差はきっちりと抑えこまれていることを感じました.

選ばれた方のみが味わえるレンズです。素晴らしいです。

> ミラーレスの件ですが,これは本当に楽しく遊んでいます.フィルムを使っていた時に漠然と感じていたことがたちどころに明らかになり,実用で使う他にも,やたらとテスト撮影なんかもしました.ただ広角レンズでは撮像素子の前の赤外線カットフィルタや光学ローパスフィルタが悪さをしてレンズの実力が発揮されないという問題もあります.

知人のテストでは、CMOSが裏面照射型になったα7IIでは、スーパーアンギュロン21mmf3.4やホロゴン16/8でさえも色つきや周辺光量低下の問題がないという恐ろしい報告でした。
折角最近安い対称型が、また値上がりしてしまう...
しかしフィルタに斜め入射する光線は中心部より長い光路を抜けるので、よい訳がありません。やはり完全な実力はフィルタが無視できる厚さか、全くフィルタが要らない受光素子が登場するまではフィルムに頼るしかないかもしれませんね。

> 次のレンズのテーマをなににしようかと迷っています.上記の「ホンモノ」のゾナーF2の2本に加え,ニッコールも固定鏡筒と沈胴がありますので,「ゾナー祭り」みたいなのをしたいのですが,F2 は違いが微妙すぎてちょっとアレかなあ・・なんて思ったりもしています,笑

黒F2ならいつでも提供致します。白と変わらないかもしれませんが...

> 2.8cm F3.5 の白鏡筒と黒鏡筒の違い(というより3xx番台と7xx番台の違い)とかいうネタもちょっとあります..

海外通販で、同じ2.8cmなのにS/S2用とSP用でなんで価格差があるのかと疑問に思っています。なにかあるんでしょうか。
しかしブログで御採り上げの2.8cmの接写、凄いですね。マイクロニッコールに負けていません。流石はオルソメターです。

ハッセルブラッドではSWCを文献複写に勧めているというのもわかる気がします。対称型すごい。

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投稿1598 | ■Re:1597 レンジファインダーニッコール-S.C 5cmf1.4 日浦 2015/10/31(土)23:27 返事 / 削除

ゾナーF1.5とニッコールF1.4はその昔,フィルムしかなかった頃に撮り比べたことがありますが,おっしゃるとおりゾナーのほうがはるかにハロは小さくクリアですね.手元にオプトンのゾナーF2固定鏡筒と,戦前のイエナF2沈胴がありますが,これらも優れたレンズです.しかしニッコールと比べると,いいところ,悪いところがありつつも,F1.4/F1.5 ほどの違いはないように感じました.やはり,根は同じ設計のレンズというのを感じさせられます.

全体にこの頃のニコンは明るさを打ち出す一方で,ちょっと無理をしたレンズも多いかなと思います.例えばビオゴン 21mm は開放から中央府分はキレキレでハロも全く無いのですが,ニッコールの 2.1cm は割とハロがあります.3.5cm F1.8 は設計が新しいからか開放から結構まとまっていますが,それでもやはりハロはあり,F2.8 ぐらいにするとやはりすっきり感がかなり上がります.明るめのレンズは開放絞りから1段までは淡くても許す,という感じでしょうか.キヤノンも交えてスペック競争のようになってたところがあるかなと思ったりもします.ライツも明るいレンズは開放ではふんわりしたのが多かった時代なので,大口径レンズはそんなものだという共通認識もあったのでしょうね.その中ではやはりツァイスは図抜けていたと言わざるを得ません.あのF1.5の映りを1932年に実現していたのですから..

所有はしていないのですが,ニッコールのF1.5を試したことがあります.これはF1.4よりハロが小さいように感じました.やはりゾナーの構成ではF1.4は苦しいところがあったのでしょう.ツァイスが敢えて切りの良いF1.4にせずF1.5とした見識を感じます.ガラスの選択肢も当時はドイツのほうが豊富だったはずで,高屈折率ガラスへの依存度が高いF1.4/F1.5は苦しいところもあったかと思います.

ただ一方で,このころのニッコールにはやはり品質の高さを感じさせられます.いろんなレンズをとっかえひっかえテストすると,右の画質がいいのに左が悪かったりという,いわゆる偏心が見られることが結構あります.昔のレンズに限らず,ズームレンズなどもレンズが複雑に動くのでダメなものはほんとうにダメですが,古いニッコールではあまり感じません.偏心に敏感な解像力の指標で全数検査をしていたとか,「明るい暗箱」には昭和22年の5cmF3.5の歩留まりが32%に過ぎなかったとか書いてあり,厳しい経営環境の中でも非常に厳しい品質管理を堅持していたようです.ですので,かなり苦しい設計でありつつも絞るとガラリと変わる二面性がより際立つのだろうと思います.おかしな管理がされていないレンズではクモリも少ないのが,今の時代にクラシックレンズを味わう点でありがたいところです.

F1.1も開放は非常に個性的な映りですが,絞るとシャープになり,基礎的な収差はきっちりと抑えこまれていることを感じました.

ミラーレスの件ですが,これは本当に楽しく遊んでいます.フィルムを使っていた時に漠然と感じていたことがたちどころに明らかになり,実用で使う他にも,やたらとテスト撮影なんかもしました.ただ広角レンズでは撮像素子の前の赤外線カットフィルタや光学ローパスフィルタが悪さをしてレンズの実力が発揮されないという問題もあります.こちらのHPとはあまり連動させていないのですが,実は
http://monoblogue.nikomat.org
のブログのほうにもいろいろ書いておりまして,ちょうどそちらにミラーレス一眼でのあれこれをまとめておりますので,もしお暇でしたらご笑覧ください.

次のレンズのテーマをなににしようかと迷っています.上記の「ホンモノ」のゾナーF2の2本に加え,ニッコールも固定鏡筒と沈胴がありますので,「ゾナー祭り」みたいなのをしたいのですが,F2 は違いが微妙すぎてちょっとアレかなあ・・なんて思ったりもしています,笑

2.8cm F3.5 の白鏡筒と黒鏡筒の違い(というより3xx番台と7xx番台の違い)とかいうネタもちょっとあります..

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投稿1597 | ■レンジファインダーニッコール-S.C 5cmf1.4 れんずまにあ 2015/10/31(土)20:44 返事 / 削除

このような詳細で明快なニッコールいちよんの評価を読んだことがありませんでした。
以前の記事でRF用10.5cmf2.5の見事な評価を拝見し驚いたことを思い出します。
私も明るいレンズが好きで、(でも1.1は持っていません)S3に付いてきた黒1.4と,S付属の黒f2を較べましたが、ここまで深い考察は出来ませんでした。
ContaxIIa用Sonnar5cmf1.5との開放比較では、ニッコールの明らかな滲みに対して、ゾナーはf1.5からかなりクリアな写りをしていて、0.1の差が出ているのかなと思った覚えがあります。
ニッコールf1.4は確かに少し絞るだけで霧が晴れるような像の立ち方をして、使いこなせば面白いのでしょうが、RFは現像するまで結果が見えないので、やや修行の時間を要します。昨今のミラーレスはそれをたちどころに暴いてしまうので面白いやら寂しいやら。
で、ニコンRF用アダプタの入手は少し躊躇しています。どうせフィルムで使うのだから等とうそぶいている間に、f1.4とf2の特徴と使い分けについてこんなに完璧な評価が登場してしまいました(^_^)

f2は随分汚かったのをニコンにだしたら見違えるようにクリアになって帰宅しました。保護代わりに枠が凹んだケンコー40.5もつけていたら、そちらも完璧に磨かれていて申し訳ないやら恥ずかしいやら。
確かにf2は現代のレンズに通じる汎用性を持っていて、f1.4とどちらを持ち出すか迷います。
α7で使うならL39のも欲しいですねえ...固定鏡胴f3.5で初めて近接鏡胴を経験し、便利なのが実感されました。昨今のヘリコイド付きアダプタだとさらに寄れますし。

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投稿1596 | ■69スプリングカメラの画質 れんずまにあ 2015/10/27(火)18:48 返事 / 削除

先日Moskva5を初めて購入、試写しています。
これと同クラスの前玉回転レンズをあまり試したことがないので質問します。

無限遠の開放ではかなり甘いです。細かいところが解像していませんし、全体的に滲みがあり、球面収差が大きそうです。一応無限には合ってそうですが...
f8に絞ると滲みは消えコントラストが改善しますが、無限遠の解像力はあまり高いとは言えません。
粒状性は別にすれば、66SLRで撮影した方がずっと画質が高いでしょう。
前玉回転スプリングカメラの105/3.5というのはこういうものでしょうか。
105/3.5テッサーは例えばブロニカECのニッコール105など開放からかなり解像します。
ヘリアですが直進繰り出しのベッサIIは、開放の滲みは確かにありますがここまで解像しないことはありません。
これはこの機種、またはこの個体の問題なのか、前玉回転の105/3.5に共通する問題なのか。
コピー元のスーパーイコンタはどうなのでしょうね。

66スーパーイコンタは、繰り出し量が程々のためか、開放無限遠でもここまで甘くはないと認識しています。

Moskva5はカメラとしてはなかなか良くできていて,スプリングカメラとしてまずまず及第点かと思います。
前玉回転で基準になっていると予想される3-5mの写りを確認してみようと思います。

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投稿1595 | ■Re:1566 シグマN-Zエクステンダー れんずまにあ 2015/10/25(日)12:46 返事 / 削除

随分時間が経ってしまってすみませんが、N-Zエクステンダーx3のその後を報告します。

マスターレンズ開放はいわずもがな、f8(合成f22)まで絞っても周辺の流れが改善しないことは以前報告しました。
マスターf16ーf22(合成f45−64)に絞ると、だいたいのレンズで周辺まで画像が整うのがわかりました。

その場合、イメージサークルはAPS-C用レンズで66を充分カバーできます。
APS-Cカメラで撮影した画角と、66で使う画角はイメージとして一致します。
試しに、タムロン10-24mmズームを使い、合成焦点距離30mmを試してみました。
中判SLRとして異例な画角に興奮しました。

ダメですね。確かに四隅まで画質は均一になり周辺もまずまず締まりますが、回折によって細部が潰れ非常に解像力が低い画像になります。
なんだか普通のフィルムで極小フォーマット撮影した画像のようです。
66で撮影する意味がありません。
開放であれば中心部は割に良い画質なんですけどねえ。

それとAPS-Cレンズは絞りリングがないので絞りレバーをゴムブロックで固定して絞るのですが、絞ってしまうとほぼファインダーが見えません。
必然的にスローシャッターになりますし、三脚必須です。適正露出にはブロニカECTLのAEが大変助けになりました。

普通66の30mmで絞ってもこんなに悪くならないと思います...いやf64なんてありませんけど。
マスターレンズ10mmを小絞りにした時の回折が現れた画像を、コンバーターで拡大するため欠点が拡大されることになるのでしょう。

マスターレンズには焦点距離が長めのレンズが適合するかもしれません。
マスター100mm合成300mmあたりなら回折の影響が少なめになるようです。
まだ望遠でf16-22を試していないので、断言はできませんが。

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投稿1594 | ■Re:1593 AF zoom 28-80G 日浦 2015/10/19(月)00:22 返事 / 削除

ありがとうございます。レンズを取り上げたコーナーを作ろうと思い、その時にあまり珍しかったりいかにも高そうなものから取り上げるのも後が続けにくいと思ったので、隠れた名レンズ?を紹介することにしました。レンズの紹介ではどうしても、その写りに言及することになり、試すのも語るのも難しいところがあります。また、縮小しない元画像をそのまま載せるとどうしてもレンズの欠点(隅の甘さとか)に目が行ってしまいがちなのですが、それでも、そういう画像を探している人、参考にしたいという人はいると思うので、ある程度レンズテスト的なものも恥ずかしながら載せていこうかとは思っています。

仰るとおり、こういう安いレンズがまじめに作ってあるというところに、えもいえぬ安心感や信頼感を感じます。もっとも、このあたりの焦点距離域と明るさのレンズは最近どこも良くなっているように思え、ミラーレス一眼カメラ用の小さめのレンズなども結構ちゃんと写るので、嬉しいような、ちょっとさびしいような、ですが・・・ただ、24mmから始まるズームに関してはいくつか試したものはどれも今ひとつで(手ぶれ補正が入った初期のレンズ含む)、かなり売ったり買ったりもしました。最新のものは試していませんが、良くなっているかもしれません。最近は歪曲収差をボディ側で補正することを前提にしたレンズ(そのままだと極端な樽型歪だったりするレンズ)も出てきていますが、そういうレンズも毛嫌いせずに使ってみると、むしろ無理して光学的に補正したレンズよりもよかったりするので、余計に複雑な気持ちです。

IXニッコール、時代の徒花ですかね。DXフォーマットのカメラが出た時に、IXニッコールを使えるようにしてくれたら良かったとも思いましたが、センサの斜入射特性などを考えるとあまりメリットがなかったのでしょうね。今となっては、DXフォーマットのレンズも一応FXフォーマットのカメラにつけて撮影ができるので、良かったのかもしれません。IXニッコールにはGタイプと同様に絞りリングがなく、私はそれに対応したアダプタを持っておらず試せていないのですが、一度ミラーレスにつけて試してみようと思います。うっかり捨ててなければ地層の奥底に1,2本あるはずですので・・笑

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投稿1593 | ■AF zoom 28-80G れんずまにあ 2015/10/18(日)00:57 返事 / 削除

ほとんどの方々が気にも留めないであろう銀塩用普及レンズにスポットライトを当てられて流石と感心しています。
自ら試し、自らの言葉で語る。すばらしいことです。
さてこの機種は丁度私が銀塩新型に食指を伸ばさなくなった時期の製品で、迂闊にも全く存じませんでした。
現在の市場価格は、というよりジャンクボックス行きが多いのではないでしょうか。
同時期の某大手企業製同クラスは友人の「接吻」と共に試し、少なくとも所有する事は生涯無いであろう出来でしたので余計食指が伸びない始末。
しかしニコンはこのクラスにも手を抜かない、好意的な意味で商売下手なのですね。
AiAF28-85/3.5-4.5という大きめの中堅ズームは、クラスを超えて優秀なのでF801sとよく使いました。最近はデジタル対応のさらに収差をブラッシュアップしたレンズにお株を奪われつつありますが,フィルムで撮影するならまだ現役です。

絞りがないニッコールといえばIXニッコール、巷ではもう捨てる寸前の価格ですね。持ち帰っては後部を加工しオリンパスペンFで使えるようにしています。ソニーNEXでも使えるので試写すると大変優秀であることがわかります。特に60-180は良好です。他20-40や24-70等はプラ製で軽く、ペンFには似合いだと思っています。

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投稿1592 | ■Re:1591 ロモペディア れんずまにあ 2015/10/13(火)08:50 返事 / 削除

>  以前話題になったフイルムの不具合(裏紙パターンの写り)はもう解決したのでしょうか?

どうでしょうねえ。
最近も怒っていらっしゃる投稿を読んだ気がしますので。

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投稿1591 | ■Re:1590 ロモペディア efunon 2015/10/12(月)17:46 返事 / 削除

> Lomoのフィルムは使っていないと思うのですが(笑

以前話題になったフイルムの不具合(裏紙パターンの写り)はもう解決したのでしょうか?
 

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投稿1590 | ■Re:1589 ロモペディア れんずまにあ 2015/10/11(日)20:09 返事 / 削除

拝読しました。
作例写真が秀逸ですね。
Lomoのフィルムは使っていないと思うのですが(笑

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投稿1589 | ■ロモペディア efunon 2015/10/10(土)18:20 返事 / 削除

ロモグラフィーのロモペディアにフジのG690の記事が載っていました。

 このカメラは距離計連動式のレンズ交換式カメラで、やたらでかい CANON P と思って頂ければ良いです。
 今の基準から見れば鷹揚なレンズ性能ですが、たっぷりとしたフイルムサイズは余裕の画質です。現在はかなり安価で入手が可能です。

ttp://www.lomography.jp/magazine/272229-lomopedia-fujica-g690

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投稿1588 | ■Re:1586 機種別画像掲示板 efunon 2015/10/5(月)21:25 返事 / 削除

> それもよろしいかと存じます。

 正直中判カメラというスキームの中で!という気持ちも有るし、フイルムカメラの多様性を感じてもらえればこだわらないというスタンスでも良いかなという気持ちが交錯しますね。

 ここはまず間口を広げておいても良いのではと思います。いずれ方向性が定まってくるかもしれません。それよりもこういう機会を与えて下さった管理人様に感謝です。あせらず少しずつにです。

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投稿1587 | ■Re:1584 : GX680 efunon 2015/10/5(月)20:32 返事 / 削除

> 先日80/5.6、125/3.2、300/6.3が出てきました。出現頻度が少ないレンズなのでえいやっと食べました。

それは良い買い物でした。
私の方は先日135mmを大きいコイン4コで入手したばかりです。
JUNK BOXに転がっている古いAFズームと同程度の価格に驚きました。

 ボディーも非常に安価に入手できます。決して万人にお勧めできるカメラとは思いませんが、得られる画像は驚異的です。

 あまり意識せずにフィールドに持ち出すのですが、三脚に載せる時が一番危ないです。
クイックシューが見えません。

 300mmをご使用になるなら40mmの延長レールが有ると便利です。

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投稿1586 | ■Re:1585 機種別画像掲示板 れんずまにあ 2015/10/4(日)14:44 返事 / 削除

日浦様、素早いご返信まことにありがとうございます。

> 規定らしい規定は書いて(決めて)いませんが、どんな機種やフォーマットでも情報が集まるのは有意義だと思いますので、この機会に中判に限らないことにしてはどうかと思っています。

それもよろしいかと存じます。
情報が蓄積してきたら、カテゴリによりページを分けねばならない日が来るかも知れませんね。
楽しみです。

旧常連の皆様にもお声がけしようと思います。

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投稿1585 | ■Re:1583 機種別画像掲示板 日浦 2015/10/4(日)14:34 返事 / 削除

れんずまにあ様、ご賛同ありがとうございます。こちらこそどうぞよろしくお願いします!

規定らしい規定は書いて(決めて)いませんが、どんな機種やフォーマットでも情報が集まるのは有意義だと思いますので、この機会に中判に限らないことにしてはどうかと思っています。

( れんずまにあさんは投稿1583で書きました )
> 感謝感激です。
> 今後のことを思うと重責だとおもいます。ひたすら頭が下がります。
> 私も微力ながら拙い投稿で支援を考えています。今後ともなにとぞよろしくお願い致します。
>
> ところで規定を拝読していませんが、中判以外は除外されていないですね?
> 35mm判その他でも投稿可能なのですか?

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投稿1584 | ■Re:1583: GX680 れんずまにあ 2015/10/4(日)11:38 返事 / 削除

efunon様、早速嬉しい情報をお上げですね。毎度ながら非常に参考になりました。

最近GXレンズがごっそり捨て値で出ることがあり、(多分小さな店舗だと場所取りになるので評価が厳しいのでしょう)思わず確保しています。
先日80/5.6、125/3.2、300/6.3が出てきました。出現頻度が少ないレンズなのでえいやっと食べました。
80など5千円他も推して知るべし..よほど人気がないのか...

300は予想より随分コンパクトで軽く、80より随分小型です。
アタッチメントサイズは一番小さい方、蛇腹フッドアダプタが付属し、他レンズに使い回し出来て有り難い。
80は短い専用フッドがありますが蛇腹が直接装着でき、シフト時でも最適に調整できます。
50は口径が大きすぎて専用フッドしか填らないでしょう。

手持ちの玉を全部持ち歩くのは不可能ですが、50から300まで私が想定する撮影にほぼ支障がないラインが出来あがり、出撃待ちです。
その中で最も潤沢で最も捨て値の135/5.6は、軽くイメージサークルが広く高性能で、最も汎用性が高いレンズと感じています。
SL66/6000のプラナー80同様、それ一本でも充分楽しめる良玉ではないでしょうか。

efunon様の作例写真に毎回非常に刺激を受けています。フィールドに頑張ったら持って行けるんだ。
私のは!型後期のようです。手持ちはストラップ無しでがんばります。

( )


投稿1583 | ■Re:1582 機種別画像掲示板 れんずまにあ 2015/10/4(日)11:25 返事 / 削除

感謝感激です。
今後のことを思うと重責だとおもいます。ひたすら頭が下がります。
私も微力ながら拙い投稿で支援を考えています。今後ともなにとぞよろしくお願い致します。

ところで規定を拝読していませんが、中判以外は除外されていないですね?
35mm判その他でも投稿可能なのですか?

( )


投稿1582 | ■Re:1581 機種別画像掲示板 efunon 2015/10/3(土)08:11 返事 / 削除

> 一からの出直しになり,これまでの蓄積が活かせず残念ではありますが,こちらでは永続性が保てるように考えていきます.どうぞよろしくお願いいたします.

Oh〜!

 ありがとうございます。微力ながらお手伝いさせて頂きます。

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投稿1581 | ■機種別画像掲示板 日浦 2015/10/2(金)01:56 返事 / 削除

へっぽこ親爺様のサイト heppoco.net の「機種別掲示板」「資料画像掲示板」が閉鎖され,機種別情報の蓄積や新しい発見知見の記録の場が無くなってしまったことを受け,勝手ながら代替となるような掲示板を立ち上げることにいたしました.

http://nikomat.org/priv/camera/bbs/joyful.cgi?bbs=1

機種別掲示板と画像掲示板を統合し,画像がアップロードできるスレッド形式の掲示板を設定しました.いろいろな質問や相談,情報提供,雑談はこの「カメラ情報交換掲示板」でやっていただき,機種別にある程度まとまった情報や発見などは「機種別画像掲示板」にどしどし書いていただければ・・と思っています.

一からの出直しになり,これまでの蓄積が活かせず残念ではありますが,こちらでは永続性が保てるように考えていきます.どうぞよろしくお願いいたします.

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投稿1580 | ■Re:1576 XA広角ビネッティング 日浦 2015/9/18(金)01:34 返事 / 削除

efunon さま,興味深い考察ありがとうございます.

レンズの明るさは,とどのつまり,絞りと,そこからフィルムまでの光学系によって完全に決まってしまいます.像面を水平面としたとき,像面上の光量は,像面上に立って,そこから光が注ぐレンズ側を見た時に,そのレンズ側の明るい部分の見かけの大きさと,その角度(高度)だけで決まります.F値が固定のズームを作るには,後群を固定し,そこに絞りを配置すればOKです.絞りの位置が前後する場合は絞りを開閉して補正する仕組みが必要になります.

光学の理論では,透過率や反射率が100%のレンズや曲面鏡であれば,それを何段階介してシーンを見ても,そのシーンの見かけの輝度は変わらないとされています(輝度の保存則).ケラレのないワイドコンバージョンレンズやテレコンバージョンレンズ(フロントコンバーター),クローズアップレンズでは実効F値が変わらないのが,その効果の1つです.街角の交差点のカーブミラーを見ても,その先が妙に明るくなったり暗くなったりしないのも同様で,外付け光学系により画角が増えるとそれに比例してその先で対応する光束が細くなり,光を集める能力という点では互いに相殺しあうためです.周辺光量も同じで,ケラレがなければフロントコンバーターやクローズアップレンズで像面上の光量比は変化しません.ですので,周辺光量の豊富な標準レンズにワイドコンバーターや魚眼コンバーターをつけて広角レンズにすると,対称型の広角レンズに比べ周辺光量分布が豊かになり,これがレトロフォーカス型レンズで周辺光量が多いと言われることに対応しています.

おっしゃるような,累進的な設計は魚眼レンズで発生していますね.魚眼レンズは画角が広い割に周辺光量が豊富ですが,これは画角(立体角)に対してフィルム上の面積が小さいため,エネルギーが小さな面積に集まることによって生じます.レンズの中身をブラックボックスとして考えても周辺光量分布は求めることが出来,これは,レンズに入射する光束の太さ(像面上の任意の位置に点光源を置いた時,レンズから射出されるビームの太さ)と,その点の立体的な画角(フィルム面上の面積と,それに対応する立体角の比)で決まります.口径が小さくても,より広い角度から光を集めるレンズ(広角レンズ)はフィルム面上に豊富な光量を与えることが出来,逆に,正面方向に近い僅かな角度の範囲の光しか像面上に届けない望遠レンズはいくら口径が大きくても暗くなってしまうことに対応し,魚眼レンズでは周辺で画角が圧縮されることが光量増加に寄与しているということも出来ます.

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投稿1579 | ■Re:1575 Eurygon 日浦 2015/9/18(金)01:09 返事 / 削除

れんずまにあさま,遅くなりましたが,ユリゴンの情報,ありがとうございます.
確かに妙なパワー配置ですし,他にも引き伸ばしレンズ風のものもあるので,拡大撮影レンズなのかもしれないですね.
そうすると内爪で距離計比連動というのにも納得が行きます.画質的にOKならNEXにつけて標準レンズ的に使おう,
と思っていたのですが,なかなかそうは行きませんね.道具立てがありませんが,なんとか接写で試してみたいと思います.

マイクロニッコールもお持ちですか・・私も欲しいですが,なかなか・・・
といいながら,先日,沈胴のニッコール 5cm F2 を入手してしまいましたが.

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投稿1578 | ■Re:1577 ローライフレックス2.8C 日浦 2015/9/18(金)01:02 返事 / 削除

いつもご覧頂きありがとうございます,とても励みになります.
れんずまにあ様にはもう,私のサイトなどご覧になっても新しい情報などなにもなさそうではありますが,
まあ,開き直って,敢えて私的な好みや勝手な考察を書くのも面白かろうと思って,少々偏っていようと気にせず,好き勝手に書いています...

2.8Cは,実のところ,こだわりポイントがある割にお安めに流通しているってこともありますね.
世の中的にはやはり後のものほど人気があり,特に2.8F/3.5Fにあらずんば・・のようにおっしゃる方も多く,確かにかなわない部分も多いのですが,
ちょっとひねくれ桃の私としては敢えて名誉回復を図るためにクローズアップしてみました.
もちろん,2.8C はマルチコーティングではありませんし,シャッターボタンまわりの樹脂製のシャッターロックが回りやすいだとか,
ここが壊れているものを多く見るだとか,質感的に残念だとか言われると反論の余地もありません.
1/250と1/500の間を行ったり来たりしにくいという問題もありますね.ファインダ交換のほか,ストラップ金具の規格も違いますし.

内面反射は,二眼レフに限らず気になりだすと気になって仕方がない部分があります.
私は,いまは銀塩はモノクロだけなので昔ほど気にしなくなりましたが,リバーサルばかりとっているときはもっと気にしていました.
当時メインで使っていたブロニカECは内面反射対策が極めて優れていて,とても鮮やかな写真を撮ることが出来て気に入っていましたが,
フィルムゲートのすぐ脇のローラーなどがたまに光ったりして,どうしたものかと細かいことをやっていました.マキナも蛇腹で良かったです.
二眼レフは,暗箱内に可動部分がありませんから,他の機種では(すぐに元に戻せる範囲で)黒画用紙などでバッフルを作ったりしましたが,
実際にかなり効果があったように思います.日本の雑誌がテストレポートで口を酸っぱくしてそのことを指摘していて,
ナントカの一つ覚えみたいだと思っていましたが,いま思えば,それなりに功績があったのかもしれません.

ローライですと,2.8B のビオメターの写りに心酔しておられる方もあり,写真家によっては2.8Bばかり持っている人もいます.
色々個性的な機種があって選べるのがローライの醍醐味でもありますね.
2.8Cは2.8Fなどに比べると,先に書いたようにお値段が安く,手放そうと思ってもそんなに高くならないので
却って出てこないのかもしれませんが,いまなら?そんなに高くないのでカムバックチャンスかもしれませんよ ^^;;

しかし3.5F, 2.8E に加えてSL66SEのセットも揃えておられるとは.流石です.

ps. ローライ繋がりでローライ35のところにもテキストを書きました.

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投稿1577 | ■ローライフレックス2.8C れんずまにあ 2015/9/17(木)17:21 返事 / 削除

とても素晴らしいレポートで毎回楽しませて頂いています。
日浦様は多くの機種をお使いで、様々な角度から新鮮で妥当な評価をなさって読み応えあります。

2.8Cは私の初めてのローライ体験で、Xenotar付きでした。
妹の結婚式でフラッシュ取り混ぜて良い写真が得られた思い出があります。
ただ非常に逆光に弱く、少し逆光気味でシャワーのような虹が入って、ファインダーでは確認出来ないので閉口しました。
サブに使ったニコンF801sの28-85ズームは同じ構図で平然としているのでショックを受けました。
その頃は全く無知でして、ローライ2.8Cから暗箱にバッフルが設けられ逆光に強くなったということを存じませんでした。
私の2.8Cはごく初期型だったためかバッフルがありませんでした。
後に入手したSL66SEのほうが圧倒的に逆光に強く、描写も良かったので2.8Cは売却してしまいました。
SL66付属品が一段落付いてから、20年くらい掛けて3.5Fと2.8Eの12/24を揃えたけれど、よく考えると
2.8Cはその後のモデルのような露出計やライトバリューなど、今にすれば不要な装備が無く、日浦様の仰るように絞り枚数が多い、基本性能は最も高い2.8だと気付きました。
バッフル装備の後期型?がお勧めですね。でも最近めっきり見掛けないのは、やはりわかっていらっしゃる方が押さえてしまうのでしょうか。

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投稿1576 | ■Re:1573 XA広角ビネッティング efunon 2015/9/14(月)20:55 返事 / 削除

>画角の広い光線が,絞りのところを通るときに角度が小さくなると,画角に対して周辺光量が増加します

 これがなかなか難しいところです。
 広角でこの様にすると絞りを挟んで両側とも無理くり光を曲げる設計にしなくてはいけません。すると幾何的には明るさが保たれている様に見えますが実際は暗いレンズになってしまいます。そこで絞りから見ると前側の周辺が中心よりも少し倍率の高いガリレオ式望遠鏡の様な累進設計にします。でもこれを進めるとは携帯のレンズみたいな変な(こりゃ失礼だな。)非球面を多用する設計になります。ほどほどが良いです。

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投稿1575 | ■Re:1574 Eurygon れんずまにあ 2015/9/14(月)01:26 返事 / 削除

日浦様、確定的なことは申し上げられませんが、拙い仮説を。

> Eurygon (ユリゴン,オイリゴンとも)35mm F4 の話題が出たので思い出しました.
> http://nikomat.org/priv/camera/lens/eurygon/eurygons.jpg
> にあるようなレンズを持っています.オークションで出たので,面白そうと思って買ってしまったものです.

私が所持しているのはこのような格好をしています。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=143024&id=1199636&comment_count=3
こちらに記載されていますようにポラロイド拡大撮影システム用のようです。

前玉後玉は日浦様の個体に似ていますが、前の銘板部分が私のにはありません。

検索して行くと、同様の拡大用にも日浦様のと似た形状の画像がありました。
http://forum.mflenses.com/rodenstock-retina-eurygon-35mm-f4-on-a-sunny-day-t68950.html

コンタックス内爪レンズには、ツァイスがヘリコイドを省略した5cm以外の試作品が出ることがあり、絶対オリジナルではないとは言い切れませんが、これは上記拡大レンズをツァイス以外が加工転用したものと想像されます。多分製作時期もコンタックスIIaとはズレているでしょう。
そういえば最近の日本製「ヘキサゴン」レンズにも17mmだか内爪マウントを見掛けます。
距離指標読み替えが必要ですが。
ただし、内爪を利用してツァイスの接写装置に接続するアクセサリが純正で存在(コンタプロクス2など)し、主目的は接写で無限も可能なのかもしれません。
マイクロニッコール5cmは無限も良いですけどね(^^)

ネットにはリバースマウントして比較的立派な周辺画像を得ている例があり、拡大接写レンズしかもレトロフォーカス逆向きの構成をさらにリバースするのは理に適っているのでは。
正向きは超拡大用ですから、無限遠で周辺が出ないのもわかります。

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投稿1574 | ■Eurygon 日浦 2015/9/14(月)00:20 返事 / 削除

れんずまにあさま 日浦です.
Eurygon (ユリゴン,オイリゴンとも)35mm F4 の話題が出たので思い出しました.
http://nikomat.org/priv/camera/lens/eurygon/eurygons.jpg
にあるようなレンズを持っています.オークションで出たので,面白そうと思って買ってしまったものです.

ご覧のとおり,マウントはコンタックス・ニコンのRF用内爪です.一応,ちゃんとカメラには付きまして,撮影はできますし,絞りも入っていて,指標の範囲を逸脱して回る角度が大きいとかいう問題はありますが,撮影もできます.たた,ご想像通り,周辺光量が非常にかなり上,なんといっても笑っちゃうぐらい周辺がダメダメです.中央も甘く,絞るとまあそれなりに改善しますが,周辺部は完全にはよくなりません.

第一何がおかしいかというと,内爪なのに焦点距離が 35mm なので,距離計には連動しないことです..

α7につけて少し撮ったものが
http://nikomat.org/priv/camera/lens/eurygon/
にあります.ファイル名にF値が入っています.

もしかしたらこれは商品ではなく,自家改造ではないかとも思うのですが,まずますよく出来ていて微妙なところです.なにか情報はありますでしょうか.本来はこういうのに使うレンズではないと思うのですが・・

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投稿1573 | ■Re:1572 XA広角ビネッティング 日浦 2015/9/14(月)00:01 返事 / 削除

こんばんは,日浦です,

XAのレンズ,おっしゃるとおり広角レンズとしては珍しい望遠型ですね.しかし望遠型だからといって周辺光量が落ちるとは限りません.

レトロフォーカス型や望遠型などの分類はレンズ全体のパワー配置(凸レンズ成分が前よりか後ろよりか)で決まってきますが,周辺光量は絞りより前のレンズ配置でおおよそ決まります.画角の広い(角度のついた)光線が,絞りのところを通るときに角度が小さくなる(光軸と光線のなす角度が小さくなる)と,画角に対して周辺光量が増加します.そのため,例えばビオゴン(ハッセルSWC等のF4.5のものなど)は対称形ですが,レンズの前がレトロフォーカス型レンズのような構造のため周辺光量が増加します.なおビオゴンの後群はレトロフォーカス型レンズを逆に置いたような(望遠型の,つまりXAと同じような)構成です.

そういう風に見てみると,XAのレンズは,テッサー型(3群4枚)の前群にテレコンバーターがついたような構成になってますので,周辺光量は(焦点距離が 35mm より短く,イメージサークルも135判より小さな)前群の周辺光量分布とほぼ同様になり,つまり画角が 35mm 相当のビハインド絞りのテッサー型と似たような周辺光量になるかと思います.ただしXAでは前群は中心部でギリギリ F2.8 が出るような直径しかなく,画角がつくと光線が蹴られるので,絞り開放だと周辺部が暗くなりやすいと思います.

ただそれも作画上有利なことも多いですし,絞りを絞ると改善するので,使い出がある個性だなあと思っています.

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